2021/11/13〜14 の二日間にわたってグリーンジャーニー × イオンのイベント「未来が変わる選び方〜グリーンジャーニー編〜」を開催しました。

今、世界で起こってる問題の大半は私たちのこれまでの消費のあり方が引き起こしてきたこと。逆に言えば消費者が変わればその問題は解決できる!消費者の日々の買い物の選択が世界を変えることにつながることを実感できる展示をつくり、実際にそれを生活の中に取り入れられる機会を作ろうと企画しました。

 

 

 

まずこちらは認証マークブース。持続可能な漁業でとられたことを表すMSCマークのついたツナ缶や、責任ある森林管理であることの証FSCマークのついたティッシュ、持続可能な農場の国際認証グローバルGAP認証のついたバナナなど。これまでは「あ、10円安いからこっちにしよう」と思っていたのを「あ、認証マークついてるからこっちにしよう」と選べるきっかけになるようにと作りました。

 

 

 

 

そして他のブースはSDGsの項目にまつわるお買い物の例を集めました。まずはSDGs12「つくる責任 つかう責任」にまつわるお買い物の例。世の中にはたくさんの安すぎる商品があるけれど、それには理由があります。それを作っている生産者の労働力が安く買いたたかかれていたり、児童労働が行われていたり。フェアトレードのマークは生産者に適正な賃金が支払われ、児童労働などなく現地の労働環境や自然環境にも配慮していることを表しています。このコーナーではフェアトレードのチョコ、コーヒー、ジャムを集めました。ちなみにイオンで最初にフェアトレードチョコを導入し始めたのは大学生からの提案がきっかけでした!

 

 

 

 

 

こちらはSDGs13「気候変動に具体的な対策を」のコーナー。生活の中で温室効果ガスを減らすには、節電やエコな交通手段を使う、地産地消のものを買う(輸送時のCO2を削減します)など色々あるけれど、ここでは「肉を代替メニューに代える」をピックアップ。畜産の出すCO2は交通全てのCO2に匹敵すると言われています。特に牛肉を作る際にはたくさんの水と飼料を使っていたり、牛のゲップがメタンを含むことから(メタンの温室効果はCO2の25倍です)牛肉の温室効果ガス排出量は相当なもの。そこで、大豆ミートのレトルト食品を集めました!パスタは味が濃くて、お肉が入っていないなんて気づかなかったですよ。2倍巻きのキッチンペーパーも輸送トラックの台数が減り、CO2削減になります。

 

 

こちらはSDGs14「海の豊かさを守ろう」とSDGs15「陸の豊かさも守ろう」。

 

 

 

まず、海の豊かさでは、化学繊維の服は洗濯時にマイクロファイバーと呼ばれる小さなプラスチックゴミが海に流れることからコットン100%の服を設置。また、洗剤や柔軟剤の香りの成分はマイクロカプセルと呼ばれる小さなプラスチックの玉に閉じ込めていることが多いのですが、ここではマイクロカプセルは使わず天然アロマ成分で香りをつけた洗剤を販売しました。他に、海を汚さないお掃除の提案として重曹・セスキ炭酸ソーダ・クエン酸も。

 

 

 

SDGs15「陸の豊かさも守ろう」では世界の主要作物のおよそ7割を受粉してくれているみつばちに着目。みつばちがいないと野菜や果物は食べられず、牧草も育たないのでお肉も食べられず牛乳も飲めず、綿の洋服だって着られなくなります。みつばちがいなくなると人類は4年でいなくなると言われているほど大切なみつばちなのに、今その数は少なくなってきています。大きな原因のひとつがネオニコチノイド系の農薬。このネオニコチノイド系の農薬を使っていないお米を選ぶこともみつばちを守ることにつながります。また、国産のはちみつや、オーガニックのはちみつもご用意しました。

 

 

 

 

2日間終わる頃にはMSC認証のついたツナ缶、大豆ミートを使ったレトルト、グローバルGAP認証と有機JASマークのついたバナナ、ネオニコチノイド系の農薬が使われていないお米は在庫も含めて完売。他のも撤収に行った時にはスカスカでした。実はどれも店内でいつも買える商品ばかりなのですが、それが環境に配慮した商品だということが伝わってなくてこれまでは隣にある商品に負けていたものばかり。でも、これがなぜみつばちを守るのか、海を汚さないのか、森を守るのか、知ってると誰もが選ぶ…そんな構図が思っていた以上にハッキリ出たように思います。買いにきてくださってる方は、ただ買うだけでなくパネルも見て選んでくれている人が多くて本当に嬉しかったです。

 

私も子どもたちと一緒にグリジャブースでお買い物したのですが、子どもたちは「ママ!あったよ!」といち早く見つけたフェアトレードのマークはすっかりお馴染み。今回は新たに他のマークも教えてあげました。買い物に行った先でこんな風に出会っていけると難しくないし、生活と結びついてすごくいいなとお客さん目線でも思いました。

 

そして、消費者の変化だけでなく、売り場も環境に配慮した商品や販売方法にどんどん変わっていけるといいなと思っています。今と50年前のスーパーのあり方は全然ちがう。今と50年後も同じなはずはない。どうしたって今の消費スタイルを続けるわけにはいかないんですね。どこかで来るその変革は、地球環境を思うとできるだけ前倒しにしていくべきだと思っています。そのスピードアップを後押しする活動をグリーンジャーニーではこれからもやっていきます!

 

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