皆さん、8月も残りあとわずかとなりましたがいかがお過ごしですか?

さて、今月のポッドキャスト

【五箇公一さん(国立環境研究所) 外来生物と生物多様性について学ぼう】

が、先日配信されました。
https://open.spotify.com/episode/4bkqoo9OkM3nvYgqsI3rpw?si=f1cawlB8RN62gyf0zXq0yg

 

とても興味深い内容なので、ぜひ聴いていただきたいのですが、

今日は、当日の様子をお知らせしますね。

夏休み真っ只中の8月2日に、五箇公一先生、矢部隆先生をお招きして

”ソーネおおぞね”にて開催された

「外来生物と生物多様性について学ぼう」

 

申し込み開始後、あっという間に満席となり、お二人の人気ぶりが伺えた今回のイベント。

会場には、五箇先生や矢部先生のお話を熱心に聴き、目をキラキラと輝かせながら亀と触れ合う子どもたちの姿がありました。
もちろん大人も同じで、身を乗り出すようにして聞き入っていましたよ。
とても素敵な光景でした。

五箇先生からは、“外来生物って?”というお話から、生物多様性について様々なお話を伺いました。

生き物が大好きな子どもたちも多く、虫の名前をよく知っていたり、鋭い質問も出て

五箇先生も「よく知ってるねぇ」と感心されていました。

五箇先生のお話で特に印象に残ったのは、

・世界の経済はいろいろな国がつながっていて、外来種もぐるぐるまわってしまっている。

日本は輸入大国だからたくさん集まってきてしまい、外来種がとても多い国になっている。

 

・本来の自然がちゃんとしていたら、外来生物は増えられない。
生き物が生きていく生態系は、その地域の環境の中で生き物も植物も進化していくので、

その環境に一番強い種だけがいる。そこに外来のものが入ってきても、まずはね返される。
人間が増えて、街をつくり環境を変えてしまったから、日本の生物がすめなくなったところ

に外来生物が入り込んでしまう。それでやっかいものとされても、連れてきたのは人間・・・。

 

・人間は弱い存在。地球環境が安定しないと生きられない。生態系を壊してしまうと結果、人間が生きていけなくなるから、絶対的に生物多様性と仲良くなっておかないといけない。

 

質問タイムでも、子どもや大人から様々な質問がとび、丁寧に答えてくださいました。
また、昨年改定された外来生物法が改正になり、生き物を捕まえたり、家で飼うときの注意点をいろいろお話くださったので、ポッドキャストでぜひ聞いてくださいね。

 

「生物多様性とは、人間が生きていくための必須基盤」

 

という言葉で締めくくられた五箇先生のお話。

とても内容が深く、濃密な時間となりました。

 

そして、第2部は矢部隆先生の「在来種・外来種の亀のお話と亀との触れ合いタイム」

 

矢部先生の“カメ愛”は小学生4年生の時から。

お父さんが小さいクサガメを拾って飼い始めて、はまったことがきっかけだそうです。その後17歳の時に飼い始めたアカミミガメは、なんと43年たった今でも生きているそうです!

 

矢部先生が笑顔で、持ってこられた亀を愛おしそうにひとつひとつ説明される姿に、子どもたちも引きこまれ、先生の前に自然とどんどんと集まっていました。

触れ合いタイムでは、キャベツを食べてもいい亀さんたちに、子どもたちは夢中で、口の前にキャベツを持っていってましたよ。

そして子どもたちからの質問に、ニコニコしながら答えて下さる矢部先生。

子どもたちもうれしかったことでしょう。

“好き!”、“これだ!”と思うものに出合い、ずっと研究をされてこられ、第一人者となられたお二人がお話をされている時、子どもたち同様、目がキラキラ輝いていました。

今日のお話をきっかけに、何か目指すものを見つけた子どもたちが、もしかしたらいるかもしれませんね。

そんなきっかけが生まれたかも?・・・と思うような、素敵な一日でした。

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