暑くなってきましたが、皆様お元気ですか?
こちら久々の投稿となります!

昨年新たに発足した、フードロスチーム。
食料自給率が低い日本。未来を見据えていくうえで、フードロスは看過できない問題だよね。
と立ち上がったチームです。

先日、私たちフードロスチームのメンバーが、共生・共働の社会をめざして活動されている「わっぱの会」の、わっぱ知多農場の麦畑を見学させていただく機会に恵まれました。

「わっぱの会」は、国産小麦、無添加パンの「わっぱん」でも知られています。
「わっぱん」ではもう40年近く、
「障害者も健常者も、地域も未来も、わっぱんでみんなが幸せになれたら」という思いを込めて、こだわりのパンを作り続けてきましたが、
長年の夢だった、知多農場で育てた無農薬の小麦だけで焼いたパン「ゆめわっぱん」がついに誕生しました。

2021年3月に大曾根商店街にお店が出来、現在はプレオープンという形で、毎月2日程度営業しています。
https://www.yumewappan.com/

また「わっぱの会」は、名古屋造形大学の新しいキャンパスの学食の運営をまかされ、食堂に残菜をたい肥化するコンポストも導入されるということも、メンバーが人づてに聞きました。

学食でコンポストという、フードロスにつながる画期的な取り組みを知ったメンバーが、「もし見学できたら」と関心を持っていたところ、別のメンバーが、まさにタイムリーな「わっぱの会の知多農場の小麦畑の見学会があるよ」との情報を教えてくれ、今回の見学が実現したというわけです。

やはり日ごろからアンテナを張ったり、発信していくことって大切だなと思います。

さて、私たちが訪ねたのは、武豊町にある麦畑。
到着したとたん、「なんだか北海道みたい!」と思わず声があがるほど、気持ちの良い風景が広がっていました。

とても知多半島とは思えない風景

 

わっぱさんがもう30年近く、麦を育てていることも今回初めて知りました。
と同時に、農薬を使わずに育てることのご苦労もよくわかりました。

知多農園では、いくつかの畑を借りて、
愛知県が開発した、北海道以外でも育つ小麦「ゆめあかり」(強力粉)と「きぬあかり」(薄力粉)を無農薬・化学肥料無使用で育てています。

すくすくと育つ小麦

 

この、こだわりの小麦の味わいに惹かれたレストランやピザ屋さんなどに卸しているそうです。

わっぱさんでは元肥も野菜の残渣や米ぬかなどを混ぜて作っているそうで、こちらもまさにSDGsな取り組み。

ただ、農薬を使わずに作っているということで、できた製粉の品質、量が安定しないということもお聞きしました。
麦も生き物なので、作る場所(環境)、天候で出来にも大きく左右されるとのこと。

これらの理由から、わっぱんでは、知多農場の小麦も使っているけれど、主に北海道産の粉を使っているということでした。

素人は収穫できればそれでオッケーと考えがちですが、品質を保ちつつ安定した量を供給するのは本当に大変なことなのだと改めて感じ、それでもずっと農薬を使わずに作ってこられているわっぱさんの努力に頭が下がる思いでした。

そしてついに、この知多農場で作られた小麦だけで焼いたパン「ゆめわっぱん」の完成。
まさに地産地消。環境にも優しい循環です。

そして、 食の安全を心掛けつつ、味にもこだわる取り組みや、「わっぱの会」が営むカフェから出る生ごみを堆肥化するなど、環境保護への試みが評価され、
名古屋造形大学新キャンパスの学食の運営をまかされたとのことです。

学食にコンポストって本当に画期的ですよね!学生たちの意識も変わっていくのでは?
もちろん残菜が出ないことが一番ですが、燃やせば「ゴミ」になるものが、
たい肥として生まれ変わり、野菜の肥料となる。素晴らしい循環のシステムですよね。

フードロスチームでは、学食への見学も実現しそうですよ。
見学は9月ごろを予定しています。

まだもう少し先ですが、また見学できたら、こちらでも報告しますね。

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