こんにちは。サステナ社会づくり部です。

今回は、フェアトレードについてのお話です。

 

 

 

『フェアトレード』

直訳すると、公正、公平な取引。

つまり、生産者に対して適正な賃金を支払いましょう、と言うことです。

 

なんだか当たり前のことのようですが、途上国などでは労働に見合わない非常に安い賃金で働いている方たちがたくさんいます。

たくさんの人たちが犠牲になることで、私たちは安く物を手に入れられているのです。

 

想像してみてみてください。

今朝飲んだコーヒー。

子どもたちが小さな手で摘んだコーヒー豆かもしれません。

(世界では1億6000万人の子どもたちが児童労働をしています)

 

今着ている服。

有害な農薬を使って栽培されたコットンだったり、安全管理されていない工場で縫製された服かもしれません。

(バングラデシュでは安全管理されていない工場の崩壊で1000人以上もの労働者が亡くなりました)

 

 

途上国の方たちは、

低所得→児童労働→教育を受けない→単純労働→低所得、、、

このサイクルを何世代も繰り返して行くことになります。

 

そして自然は、

利益優先→遺伝子組換、農薬、開拓→生物のバランスが崩れる→土地が痩せる、、、

毎年、北海道一つ分の森林が焼き畑や燃料を作るために消えています。

 

 

この不公平な取引の仕組みを変えていかなければいけない、環境保全をしなければいけない、当然のことですよね。

 

でも、、、

どうやってフェアトレード商品を見分けたらいいの?

本当にちゃんと公正公平な取引がされているのかな?

 

 

まずは、商品のパッケージを確認してみましょう。

国際フェアトレード認証ラベルのついている商品は、国際フェアトレード基準を遵守していることが証明されています。

 

 

 

 

 

黒いマークは

○認証原材料100%

○生産者、輸出入、加工、製造までフェアトレード基準を満たす

○追跡可能

 

白いマークは

○特定の原材料がフェアトレード

 

この国際フェアトレード認証ラベルが貼られた商品は、第三者機関による定期監査をしているので信頼できます。

 

 

じゃあ、国際フェアトレード基準ってなんだろう?

 

経済的基準

○最低価格の保証

○奨励金の支払い

○長期的な取引の促進

○必要に応じた前払いの保証

 

社会的基準

○安全な労働環境

○民主的な運営

○差別の禁止

○児童労働、強制労働の禁止

 

環境的基準

○有機栽培の奨励

○遺伝子組換品の禁止

○土壌、水源、生物多様性の保全

○農薬の使用削減と適正使用

 

奨励金によって、地域のインフラ整備や教育の充実、安全な水の確保や保健医療、さらに生産に必要な機器の購入や人材育成のトレーニングなどをすることができています。

 

 

私たちがフェアトレード商品を選ぶと、

貧困をなくす

児童労働をなくす

安全な労働環境が守られる

食品の安全確保

環境配慮 など

解決できる問題はたくさんありますね。

 

 

最近では、スーパーやコンビニででもフェアトレード商品をみかけることが増えてきました。

コーヒー、お茶、チョコレート、ジャム、ナッツ、ドライフルーツ、バナナ、香辛料、コットン製品など色々あるんですよ。

お買い物へ行ったら、フェアトレードラベルのついた商品を探してみてください。そして気なったものをみつけたら、ぜひ日常に取り入れてみてください。

 

マイバック、マイボトルを持ち歩いたり、ゴミをきちんと分別したり、そんなふうに日常でみなさんが心がけていることの一つに、『フェアトレードを取り入れる』を追加してもらえると嬉しいです。

 

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